平成21年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問12
【問題12】
分散データベースシステムにおける問合せでは、サイト間にまたがる結合演算の最適化が重要である。この最適化の方法として、適切なものはどれか。
【解説】
分散データベースにおける結合演算の最適化では、データの分散を考慮し、通信量を最小限に抑える方法が求められます。
ア: LRU法
誤り。LRU法(Least Recently Used)はキャッシュ管理に用いられるアルゴリズムであり、結合演算の最適化には直接関係しません。
イ: セミジョイン法
正しい。セミジョイン法は、結合するデータの一部だけを各サイトから転送し、通信量を減らす方法です。分散データベースシステムでの結合演算の最適化によく使用されます。
ウ: ソートマージ法
誤り。ソートマージ法は、ソートしたデータを使って結合を行う手法ですが、分散データベースにおいては通信量が多くなる可能性があり、最適化には向かない場合があります。
エ: 楽観的方法
誤り。楽観的な方法は、主にトランザクション管理において使用される手法で、結合演算の最適化には直接的な関連性はありません。
出典:平成21年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問12