平成21年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問20
【問題20】
ホットスタンバイシステムにおいて、現用系に障害が発生して待機系に切り替わる契機として、最も適切な例はどれか。
現用系から待機系へ定期的に送信され、現用系が動作中であることを示すメッセージが途切れたとき
現用系の障害をオペレータが認識し、コンソール操作を行ったとき
待機系が現用系にたまった処理の残量を定期的に監視していて、残量が一定量を上回ったとき
待機系から現用系に定期的にロードされ実行される診断プログラムが、現用系の障害を検出したとき
【解説】
ア: 現用系から待機系へ定期的に送信され、現用系が動作中であることを示すメッセージが途切れたとき
正しい。ホットスタンバイシステムでは、定期的に送信される「ハートビート」などのメッセージを監視しており、現用系が動作を停止した場合にメッセージが途切れると、待機系が現用系の代わりに稼働します。
イ: 現用系の障害をオペレータが認識し、コンソール操作を行ったとき
誤り。ホットスタンバイシステムは、障害の発生を自動で検出し、システムが自動的に切り替えを行います。オペレータの手動操作は必要ありません。
ウ: 待機系が現用系にたまった処理の残量を定期的に監視していて、残量が一定量を上回ったとき
誤り。ホットスタンバイシステムでは、待機系は通常、現用系の動作を直接監視しており、残量に基づいて切り替えを行うわけではありません。
エ: 待機系から現用系に定期的にロードされ実行される診断プログラムが、現用系の障害を検出したとき
誤り。診断プログラムによる障害検出は通常、システムの運用状態を確認するために使われますが、障害が発生した場合の切り替えは自動的に行われるべきです。
【答え】
ア: 現用系から待機系へ定期的に送信され、現用系が動作中であることを示すメッセージが途切れたとき
出典:平成21年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問20