平成21年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問22
【問題22】
フェールセーフの考えに基づいて設計したものはどれか。
RAID2を採用してハードディスクのMTBFが従来製品の2倍になるようにする。
乾電池のプラスとマイナスを逆にすると乾電池が入らないようにする。
交通管制システムが故障したときには、信号機に赤色が点灯するようにする。
ネットワークカードのコントローラを二重化しておき、故障したときには故障したコントローラを切り離して運用する。
【解説】
ア: RAID2を採用してハードディスクのMTBFが従来製品の2倍になるようにする。
誤り。これはフォールトトレラントの考え方に近く、RAID2はエラー訂正符号を用いて冗長性を確保する方式です。MTBF改善は直接フェールセーフとは関係しません。
イ: 乾電池のプラスとマイナスを逆にすると乾電池が入らないようにする。
誤り。これはフールプルーフの考え方です。誤操作を物理的に防ぐ設計であり、フェールセーフとは異なります。
ウ: 交通管制システムが故障したときには、信号機に赤色が点灯するようにする。
正しい。フェールセーフ設計では、システムが故障した場合に人命や安全に危害を及ぼさないよう、最も安全な状態(この場合は赤信号=停止)になるよう設計します。
エ: ネットワークカードのコントローラを二重化しておき、故障したときには故障したコントローラを切り離して運用する。
誤り。これはフェールオーバーの考え方です。システムの稼働を継続させるための冗長化設計であり、フェールセーフとは異なります。
【答え】
ウ: 交通管制システムが故障したときには、信号機に赤色が点灯するようにする。
出典:平成21年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問22