平成22年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問8
【問題8】
第2正規形である関係Rが、第3正規形でもあるための条件として、適切なものはどれか。ここで、A→Bは属性Bが属性Aに関数従属性していることを意味する。
任意の関数従属性A→Bに関して、Aはその関係の候補キーである。
【解説】
ア: いかなる部分従属性も成立しない。
誤り。部分従属性がない状態は第2正規形の条件であり、第3正規形の条件には直接関係しません。
イ: 推移従属性が存在しない。
正しい。第3正規形の重要な条件は、推移従属性が存在しないことです。つまり、A→B、B→Cのように、A→Cの推移的従属がない状態でなければなりません。
ウ: 属性の定義域が原子定義域である。
誤り。これは第1正規形の条件であり、第3正規形には関係ありません。
エ: 任意の関数従属性A→Bに関して、Aはその関係の候補キーである。
誤り。これはボイス・コッド正規形(BCNF)の条件であり、第3正規形の条件とは異なります。
出典:平成22年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問8