平成23年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問3
2025年6月29日
【問題3】
人の健康状態の検査では、検査項目が人によって異なるだけでなく、あらかじめ決まっていないことも多い。このような場合の概念データモデルとして、最も適切なのはどれか。ここで、検査項目は標準値をもち、適宜見直しが発生するものとする。また、モデルの表記にはUMLを用いる。
【解説】
ア: 人 1対多 検査項目
誤り。このモデルでは、同じ検査項目が複数回検査される可能性や検査結果の履歴を管理することができません。
イ: 人 1対多 検査値、多対1 検査項目
正しい。このモデルでは、検査値が計測日時や計測値を持つため、履歴を管理できます。また、検査値と検査項目が紐付いているため、検査項目ごとの標準値も管理可能です。
ウ: 人 多対多 検査項目、多対多 検査値
誤り。多対多の関係を設定することでデータの冗長性が高まり、データ整合性の維持が難しくなります。
エ: 人 1対多 検査項目、多対1 検査値
誤り。検査項目が1人に対して1つの検査値しか持たない構造となり、検査値の履歴や複数回の測定を適切に管理できません。
【答え】
イ: 人 1対多 検査値、多対1 検査項目
出典:平成23年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問3