平成23年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問10
【問題10】
“関係データモデルにおいて属性 A, B を考える。属性 A のドメイン(定義域)は m 個の要素から成る集合であり、属性 B のドメインは n 個の要素から成る集合であるとする。このとき、関係 R を R(A, B) とすると、R には最大何個のタプルがあるか。
【解説】
関係 R(A, B) は、属性 A と属性 B の直積集合から形成されます。属性 A のドメインが m 個、属性 B のドメインが n 個の要素を持つ場合、次のように考えます。
- 直積の計算
ドメイン A と B のすべての組み合わせを取ると、A の各要素に対して B のすべての要素を組み合わせることができます。そのため、直積集合の要素数は m × n になります。
- 最大タプル数
関係 R の最大タプル数は、この直積集合の要素数に等しくなるため、答えは mn です。
出典:平成23年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問10