平成23年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問14
【問題14】
トランザクションのACID特性のうち、一貫性(consistency)の説明はどれか。
整合性の取れたデータベースに対して、トランザクション実行後も整合性が取れている性質である。
同時実行される複数のトランザクションは互いに干渉しないという性質である。
トランザクションは、完全に実行が完了するか、全く実行されなかったかの状態しかとらない性質である。
ひとたびコミットすれば、その後どのような障害が起こっても状態の変更が保たれるという性質である。
【解説】
ACID特性は、トランザクションの信頼性を保証する4つの特性を指します。それぞれの特性を以下に説明します。
- Atomicity(原子性)
トランザクションは「すべて実行される」か「まったく実行されない」のいずれかであることを保証します。
→ 該当する選択肢: ウ
- Consistency(一貫性)
トランザクション実行前後で、データベースが常に整合性を保っていることを保証します。
→ 該当する選択肢: ア
- Isolation(独立性)
複数のトランザクションが同時実行されても互いに干渉しないことを保証します。
→ 該当する選択肢: イ
- Durability(永続性)
トランザクションがコミットされた後、その結果が永続的に保存されることを保証します。
→ 該当する選択肢: エ
【答え】
ア: 整合性の取れたデータベースに対して、トランザクション実行後も整合性が取れている性質である。
出典:平成23年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問14