平成23年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問21

【解説】

ア: IPsecのトランスポートモードでは、ゲートウェイ間の通信経路上だけではなく、送信ホストと受信ホストとの間の全経路上でメッセージが暗号化される。
正しい。IPsecのトランスポートモードは、送信ホストと受信ホスト間の通信を暗号化します。通信の全経路上でメッセージが保護されるため適切な記述です。

イ: LDAPクライアントがLDAPサーバに接続するとき、その通信内容は暗号化することができない。
誤り。LDAPは通常、平文で通信しますが、SSL/TLSを使用することで通信内容を暗号化することが可能です。

ウ: S/MIMEで暗号化した電子メールは、受信側のメールサーバ内に格納されている間は、メール管理者が平文として見ることができる。
誤り。S/MIMEを使用した暗号化は、受信側のメールボックス内でも暗号化された状態を維持します。メール管理者が平文を見ることはできません。

エ: SSLを使用すると、暗号化されたHTML文書はブラウザでキャッシュの有無が設定できず、ディスク内に必ず保存される。
誤り。SSLを使用した場合でも、キャッシュの有無はブラウザの設定によって制御できます。必ず保存されるわけではありません。