平成23年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問25
【問題25】
共通フレーム2007の保守プロセスにおいて修正分析を行い,既存システムの通信ミドルウェアを改修することとした。改修をソフトウェア要件定義アクティビティから始めるとき,最後に実行するアクティビティとして,適切なものはどれか。
【解説】
共通フレーム2007における設計工程とテスト工程は以下のように対応しています。
- システム要件定義 ⇔ システム適格性確認テスト
- ソフトウェア要件定義 ⇔ ソフトウェア適格性確認テスト
- ソフトウェア方式設計 ⇔ ソフトウェア結合テスト
- ソフトウェア詳細設計 ⇔ ソフトウェア単体テスト
この事例では、改修がソフトウェア要件定義のレベルから開始しているため、最後のアクティビティはこれに対応する「ソフトウェア適格性確認テスト」になります。
ア: 運用テスト
誤り。運用テストは、システムが実際の運用環境で適切に動作するかを確認するテストであり、保守プロセスの最後に実行するアクティビティとしては適切ではありません。
イ: システム適格性確認テスト
誤り。システム適格性確認テストは、システム要件定義に対応するテストであり、ソフトウェア要件定義から始める改修には適していません。
ウ: ソフトウェア結合
誤り。ソフトウェア結合は、ソフトウェア方式設計に対応する工程であり、テストアクティビティではありません。
エ: ソフトウェア適格性確認テスト
正しい。ソフトウェア適格性確認テストは、ソフトウェア要件定義に対応するテストであり、今回の改修プロセスの最後に実行するアクティビティとして適切です。
出典:平成23年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問25