平成24年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問1
【問題1】
データベースの3層スキーマアーキテクチャに関する記述として、適切なものはどれか。
概念スキーマは、内部スキーマと外部スキーマの間に位置し、エンティティやデータ項目相互の関係する情報をもつ。
外部スキーマは、概念スキーマをコンピュータ上に具体的に実現させるための記述であり、データベースに対して、ただ一つ存在する。
サブスキーマは、複数のデータベースを結合した内部スキーマの一部を表す。
内部スキーマは、個々のプログラム又はユーザの立場から見たデータベースの記述である。
【解説】
ア: 概念スキーマは、内部スキーマと外部スキーマの間に位置し、エンティティやデータ項目相互の関係する情報をもつ。
正しい。概念スキーマは、データベース全体の論理的な構造を示し、内部スキーマ(データの物理的な構造)や外部スキーマ(特定ユーザーのビュー)との橋渡しをします。
イ: 外部スキーマは、概念スキーマをコンピュータ上に具体的に実現させるための記述であり、データベースに対して、ただ一つ存在する。
誤り。外部スキーマは、特定のユーザーまたはアプリケーションの要求に応じたデータベースビューを定義します。したがって、複数存在する可能性があります。
ウ: サブスキーマは、複数のデータベースを結合した内部スキーマの一部を表す。
誤り。サブスキーマ(外部スキーマ)は、特定のユーザーが見るデータのビューを示しますが、データベースを結合した内部スキーマの一部ではありません。
エ: 内部スキーマは、個々のプログラム又はユーザの立場から見たデータベースの記述である。
誤り。内部スキーマは、データベースの物理的な構造や格納方法を示し、個々のユーザーの立場から見るものではありません。
【答え】
ア: 概念スキーマは、内部スキーマと外部スキーマの間に位置し、エンティティやデータ項目相互の関係する情報をもつ。
出典:平成24年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問1