平成24年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問7
【問題7】
体現ビュー(Materialized view)に関する記述のうち、適切なものはどれか。
同じデータが実表と体現ビューとに重複して格納されることはない。
更新可能であるとDBMSが判断したビューのことである。
実表のようにデータベースに格納されるビューのことである。
問合せや更新要求のたびにビュー定義をSQL文に組み込んで処理する。
【解説】
ア: 同じデータが実表と体現ビューとに重複して格納されることはない。
誤り。体現ビュー(Materialized view)は、クエリ結果を物理的に保存したものです。実表と体現ビューは異なるものですが、同じデータが格納されることはあります。体現ビューは実際にデータを格納します。
イ: 更新可能であるとDBMSが判断したビューのことである。
誤り。これは、通常「ビュー」と呼ばれるものの説明です。体現ビューは物理的にデータを格納するビューですが、更新可能かどうかはビューの種類や実装によります。体現ビューはその更新方法に関しては必ずしも簡単ではありません。
ウ: 実表のようにデータベースに格納されるビューのことである。
正しい。体現ビューは、ビュー定義に基づいてデータベース内に実際にデータを格納するものであり、通常のビューとは異なり、クエリの結果をデータベース内に保存します。これにより、次回のクエリ実行時に計算を再実行することなく、すばやく結果を取得できます。
エ: 問合せや更新要求のたびにビュー定義をSQL文に組み込んで処理する。
誤り。これは通常の「ビュー」の動作です。体現ビューは、クエリ結果を物理的に保存しており、問い合わせや更新時にSQL文を再実行することなく、保存されたデータを使用します。
【答え】
ウ: 実表のようにデータベースに格納されるビューのことである。
出典:平成24年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問7