平成25年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問1
2025年6月30日
【問題1】
UMLを用いて表した図のデータモデルの解釈として,適切なものはどれか。
1件の“在庫取引”データを記録する際,2件の“在庫品”データも更新する。
“在庫品”データは,現在の在庫数量だけでなく,過去の在庫数量も保持する。
倉庫別,品目別に入出庫の状況を把握することはできない。
品目の異なる“在庫品”データ間で“在庫取引”データを記録できる。
【解説】
ア: 1件の“在庫取引”データを記録する際,2件の“在庫品”データも更新する。
正しい。在庫取引では「移動元」と「移動先」が記録されるため、少なくとも2件の在庫品データが影響を受けることになります。
イ: “在庫品”データは,現在の在庫数量だけでなく,過去の在庫数量も保持する。
誤り。在庫品は現在の在庫数量を保持するが、過去の在庫数量については“在庫取引”データによって管理されます。
ウ: 倉庫別,品目別に入出庫の状況を把握することはできない。
誤り。データモデルを見ると、倉庫や品目に基づく入出庫の状況は“在庫取引”データを参照することで把握できます。
エ: 品目の異なる“在庫品”データ間で“在庫取引”データを記録できる。
誤り。制約として「同一品目間の移動だけを許す」とあるため、品目が異なる在庫品データ間で取引データを記録することはできません。
【答え】
ア: 1件の“在庫取引”データを記録する際,2件の“在庫品”データも更新する。
出典:平成25年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問1