平成25年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問21

【解説】

ア: 共通鍵暗号方式で相手ごとに秘密の通信をする場合、通信相手が多くなるに従って、鍵管理の手間が増える。
正しい。共通鍵暗号方式では、通信相手ごとに異なる鍵を管理する必要があり、相手が増えるにつれて鍵管理の手間が増加します。

イ: 共通鍵暗号方式では、送信側と受信側で異なった鍵を用いるので、鍵の機密性が高い。
誤り。共通鍵暗号方式では、送信側と受信側が同じ鍵を使用します。異なる鍵を使用するのは公開鍵暗号方式の特徴です。

ウ: 公開鍵暗号方式で通信文を暗号化して内容を秘密にした通信をする際には、復号鍵を公開することによって、鍵管理の手間を減らす。
誤り。公開鍵暗号方式では、復号鍵は秘密にする必要があり、公開するのは暗号化用の公開鍵です。復号鍵を公開するとセキュリティ上問題が生じます。

エ: 公開鍵暗号方式では、署名に用いる鍵を公開しておく必要がある。
誤り。署名に使用する鍵は秘密鍵であり、これを公開してしまうと署名の正当性が確認できなくなります。