平成26年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問6
2025年6月30日
【問題6】
第3正規形において存在する可能性のある関数従属はどれか。
候補キーの真部分集合から他の候補キーの真部分集合への関数従属
候補キーの真部分集合から非キー属性への関数従属
【解説】
情報無損失分解
情報無損失分解とは、関係を分解しても元の関係を損なわず、自然結合によって元の関係を再現できることを指します。
関数従属性保存
関数従属性保存とは、分解後の各表に元の関係の関数従属性が保持されることです。
ア: 候補キーから繰返し属性への関数従属
誤り。繰返し属性は第1正規形 (1NF) への正規化で排除されるため、第3正規形には存在しません。
イ: 候補キーの真部分集合から他の候補キーの真部分集合への関数従属
正しい。第3正規形では、候補キーの真部分集合(部分キー)から他の候補キーの真部分集合への関数従属が存在する可能性があります。これは、主キー以外の候補キーの一部から主キー属性の一部への関数従属が残されているためです。
ウ: 候補キーの真部分集合から非キー属性への関数従属
誤り。これは部分関数従属と呼ばれ、第2正規形 (2NF) への正規化で排除されるため、第3正規形には存在しません。
エ: 非キー属性から他の非キー属性への関数従属
誤り。これは推移的関数従属と呼ばれ、第3正規形 (3NF) への正規化で排除されるため、第3正規形には存在しません。
【答え】
イ: 候補キーの真部分集合から他の候補キーの真部分集合への関数従属
出典:平成26年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問6