平成26年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問19
【問題19】
分散データベースシステムの目標の一つである“移動に対する透過性”の説明として,適切なものはどれか。
運用の都合や性能向上の目的で,表の格納サイトが変更されても,利用者にこの変更を意識させないで利用可能にする機能のことである。
データベースが通信網を介し物理的に分散配置されていても,利用者にこの分散状況を意識させないで利用可能にする機能のことである。
一つの表が複数のサイトに重複して格納されていても,利用者にこれを意識させないで利用可能にする機能のことである。
一つの表が複数のサイトに分割して格納されていても,利用者にこれを意識させないで利用可能にする機能のことである。
【解説】
ア: 運用の都合や性能向上の目的で,表の格納サイトが変更されても,利用者にこの変更を意識させないで利用可能にする機能のことである。
正しい。これは「移動透過性」の説明として適切です。移動透過性は、データベースの格納場所が変更されても、ユーザーがその変更を意識せずに利用できることを指します。
イ: データベースが通信網を介し物理的に分散配置されていても,利用者にこの分散状況を意識させないで利用可能にする機能のことである。
誤り。これは「分散透過性」の説明に該当します。
ウ: 一つの表が複数のサイトに重複して格納されていても,利用者にこれを意識させないで利用可能にする機能のことである。
誤り。これは「複製透過性」の説明に該当します。
エ: 一つの表が複数のサイトに分割して格納されていても,利用者にこれを意識させないで利用可能にする機能のことである。
誤り。これは「分割透過性」の説明に該当します。
【答え】
ア: 運用の都合や性能向上の目的で,表の格納サイトが変更されても,利用者にこの変更を意識させないで利用可能にする機能のことである。
出典:平成26年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問19