平成28年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問8
2025年6月30日
【問題8】
第1正規形から第5正規形までの正規化に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正規形にする分解は全て関数従属性が保存される。
正規形にする分解は全て情報無損失の分解である。
第3正規形までは、情報無損失でかつ関数従属性保存の分解ができる。
第4正規形から第5正規形への分解は自明な多値従属性が保存される分解である。
【解説】
ア: 正規形にする分解は全て関数従属性が保存される。
誤り。正規化の過程で、関数従属性が保存されない場合があります。特に、第4正規形や第5正規形への分解では、関数従属性が失われることがあります。
イ: 正規形にする分解は全て情報無損失の分解である。
誤り。正規化の分解が常に情報無損失であるとは限りません。適切な手順で分解しないと、情報が失われる可能性があります。
ウ: 第3正規形までは、情報無損失でかつ関数従属性保存の分解ができる。
正しい。第3正規形までは、情報を損失せず、かつ関数従属性を保持した分解が可能です。
エ: 第4正規形から第5正規形への分解は自明な多値従属性が保存される分解である。
誤り。第4正規形から第5正規形への分解では、自明でない多値従属性を排除することが目的であり、自明な多値従属性が保存されるわけではありません。
【答え】
ウ: 第3正規形までは、情報無損失でかつ関数従属性保存の分解ができる。
出典:平成28年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問8