平成28年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問20
【問題20】
従量課金制のクラウドサービスにおける,EDoS(Economic Denial of Service, Economic Denial of Sustainability)攻撃の説明はどれか。
カード情報の取得を目的に,金融機関が利用しているクラウドサービスに侵入する攻撃
課金回避を目的に,同じハードウェア上に構築された別の仮想マシンに侵入し,課金機能を利用不可にする攻撃
クラウドサービス利用者の経済的な損失を目的に,リソースを大量消費させる攻撃
パスワード解析を目的に,クラウド環境のリソースを悪用する攻撃
【解説】
ア: カード情報の取得を目的に,金融機関が利用しているクラウドサービスに侵入する攻撃
誤り。これはデータ漏洩や情報取得を目的とした攻撃であり,EDoS攻撃ではありません。
イ: 課金回避を目的に,同じハードウェア上に構築された別の仮想マシンに侵入し,課金機能を利用不可にする攻撃
誤り。これは課金機能を妨害する攻撃ですが,EDoS攻撃の特徴であるリソース消費とは異なります。
ウ: クラウドサービス利用者の経済的な損失を目的に,リソースを大量消費させる攻撃
正しい。EDoS攻撃は,従量課金制のクラウドサービスでリソースを過剰に消費させ,経済的な負担を与える攻撃です。
エ: パスワード解析を目的に,クラウド環境のリソースを悪用する攻撃
誤り。これはブルートフォース攻撃の一種であり,EDoS攻撃ではありません。
【答え】
ウ: クラウドサービス利用者の経済的な損失を目的に,リソースを大量消費させる攻撃
出典:平成28年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問20