平成28年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問24
【問題24】
フェールセーフの考えに基づいて設計したものはどれか。
乾電池のプラスとマイナスを逆にすると,乾電池が装填できないようにする。
交通管制システムが故障したときには,信号機に赤色が点灯するようにする。
ネットワークカードのコントローラを二重化しておき,故障したコントローラの方を切り離しても運用できるようにする。
ハードディスクにRAID1を採用して,MTBFで示される信頼性が向上するようにする。
【解説】
ア: 乾電池のプラスとマイナスを逆にすると,乾電池が装填できないようにする。
誤り。これはフェールセーフではなく,ミス防止設計(フールプルーフ)の例です。
イ: 交通管制システムが故障したときには,信号機に赤色が点灯するようにする。
正しい。フェールセーフの考え方では,システムが故障した場合に安全側に動作するように設計されます。この例では赤信号が点灯し,交通事故を防ぐ設計です。
ウ: ネットワークカードのコントローラを二重化しておき,故障したコントローラの方を切り離しても運用できるようにする。
誤り。これはフェールセーフではなく,冗長性によるフェールオーバーの例です。
エ: ハードディスクにRAID1を採用して,MTBFで示される信頼性が向上するようにする。
誤り。これは信頼性向上のための冗長化であり,フェールセーフではありません。
【答え】
イ: 交通管制システムが故障したときには,信号機に赤色が点灯するようにする。
出典:平成28年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問24