平成29年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問5
2025年6月30日
【問題5】
E-Rモデルにおいて、実体Aのインスタンスaが他の実体Bのインスタンスbと関連しており、インスタンスaが存在しなくなれば、インスタンスbも存在しなくなる場合、このような実体Bを何と呼ぶか。
【解説】
E-Rモデルにおける弱実体(Weak Entity)は、他の実体(強実体)に依存して存在する実体を指します。弱実体は次の特徴を持ちます:
- 識別子(主キー)を持たず、他の実体の識別子を借りて一意に識別される。
- 関連する強実体が削除されると、弱実体も削除される。
選択肢を見ていきます:
ア: 仮想実体
誤り。仮想実体という用語はE-Rモデルにおいて一般的ではありません。
イ: 強実体
誤り。強実体(Strong Entity)は、独立して識別可能であり、他の実体に依存しないものを指します。
ウ: 弱実体
正しい。弱実体は、他の実体に依存しており、問題文の説明に該当します。
エ: 正実体
誤り。正実体という用語もE-Rモデルにおいて一般的ではありません。
出典:平成29年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問5