平成29年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問9
2025年6月30日
【問題9】
SQL が提供する 3 値論理において、A に 5、B に 4、C に NULL を代入したとき、次の論理式の評価結果はどれか。
(A > C) or (B > A) or (C = A)
【解説】
SQL の 3 値論理では、以下の特性があります:
- NULL を含む比較式は、基本的に評価結果が
unknown
になります。
- 論理演算子の評価ルール:
OR
演算では、いずれかが true
であれば true
です。
- すべて
false
または unknown
の場合、false
または unknown
に評価されます。
各部分の評価:
- A > C
A = 5、C = NULL のため、5 > NULL
は unknown
です。
- B > A
B = 4、A = 5 のため、4 > 5
は false
です。
- C = A
C = NULL、A = 5 のため、NULL = 5
は unknown
です。
論理式全体の評価:
(A > C) or (B > A) or (C = A)
= unknown OR false OR unknown
ここで、OR
演算の結果、すべてが false
または unknown
であるため、最終的な評価結果は unknown
になります。
出典:平成29年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問9