平成29年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問24 2025年6月27日
【問題24】
システム及びソフトウェア品質モデルの規格であるJIS X 25010:2013で定義されたシステム及び/又はソフトウェア製品の品質特性に関する説明のうち、適切なものはどれか。
ア
機能適合性とは、明示された状況下で使用するとき、明示的ニーズ及び暗黙のニーズを満足させる機能を、製品又はシステムが提供する度合いのことである。
イ
信頼性とは、明記された状態(条件)で使用する資源の量に関係する性能の度合いのことである。
ウ
性能効率性とは、明示された利用状況において、有効性、効率性及び満足性をもって明示された目標を達成するために、明示された利用者が製品又はシステムを利用することができる度合いのことである。
エ
保守性とは、明示された時間帯で、明示された条件下に、システム、製品又は構成要素が明示された機能を実行する度合いのことである。
【解説】
ア: 機能適合性とは、明示された状況下で使用するとき、明示的ニーズ及び暗黙のニーズを満足させる機能を、製品又はシステムが提供する度合いのことである。
正しい 。機能適合性は、JIS X 25010:2013で定義されている品質特性の一つであり、システムや製品が要求をどれだけ満たしているかを評価するものです。
イ: 信頼性とは、明記された状態(条件)で使用する資源の量に関係する性能の度合いのことである。
誤り 。信頼性は、特定の条件下でシステムや製品が正常に動作する能力に関係しますが、資源の量に関するものではありません。
ウ: 性能効率性とは、明示された利用状況において、有効性、効率性及び満足性をもって明示された目標を達成するために、明示された利用者が製品又はシステムを利用することができる度合いのことである。
誤り 。性能効率性は、利用状況下での応答性や資源の使用効率に関する特性であり、この説明は適切ではありません。
エ: 保守性とは、明示された時間帯で、明示された条件下に、システム、製品又は構成要素が明示された機能を実行する度合いのことである。
誤り 。保守性は、システムや製品の変更や改修がどれだけ容易にできるかを評価する特性であり、この説明は誤解を招く内容です。
【答え】
ア: 機能適合性とは、明示された状況下で使用するとき、明示的ニーズ及び暗黙のニーズを満足させる機能を、製品又はシステムが提供する度合いのことである。
出典:平成29年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問24