令和2年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問5
2025年6月30日
【問題5】
第2正規形であるが第3正規形ではない表はどれか。ここで、講義名に対して担当教員は一意に決まり、所属コードに対して勤務地は一意に決まるものとする。また、{ } は繰返し項目を表し、実線の下線は主キーを表す。
【解説】
ア: 学生番号, 講義名, 担当教員, 成績
誤り。主キーは「学生番号, 講義名」の複合キーと考えられますが、「講義名」から「担当教員」が一意に決まるため、部分関数従属が存在します。したがって、この表は第1正規形ですが、第2正規形ではありません。
イ: 社員番号, 氏名, 入社年月日, 電話番号
誤り。主キーは「社員番号」であり、他の属性はすべて主キーに直接従属しています。部分関数従属や推移的関数従属がないため、この表は第3正規形です。
ウ: 社員番号, 氏名, 所属コード, 勤務地
正しい。主キーは「社員番号」であり、「所属コード」から「勤務地」が一意に決まります。これは非キー属性である「所属コード」が他の非キー属性「勤務地」を決定する推移的関数従属が存在するため、第2正規形ですが第3正規形ではありません。
エ: 社員番号, 身長, 体重, 趣味
誤り。主キーは「社員番号」であり、他の属性はすべて主キーに直接従属しています。部分関数従属や推移的関数従属がないため、この表は第3正規形です。
【答え】
ウ: 社員番号, 氏名, 所属コード, 勤務地
出典:令和2年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問5