令和2年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問9
2025年6月30日
【問題9】
関係代数における直積に関する記述として,適切なものはどれか。
ある属性の値に付加した条件を満たす全てのタプルの集合である。
ある一つの関係の指定された属性だけを残して,他の属性を取り去って得られる属性の集合である。
二つの関係における,あらかじめ指定されている二つの属性の2項関係を満たす全てのタプルの組合せの集合である。
二つの関係における,それぞれのタプルの全ての組合せの集合である。
【解説】
関係代数における「直積(Cartesian product)」は、二つの関係(テーブル)を基に、それぞれのタプルの全ての組み合わせを生成する演算です。
ア: ある属性の値に付加した条件を満たす全てのタプルの集合である。
誤り。これは「選択(Selection)」に関する説明です。
イ: ある一つの関係の指定された属性だけを残して,他の属性を取り去って得られる属性の集合である。
誤り。これは「射影(Projection)」に関する説明です。
ウ: 二つの関係における,あらかじめ指定されている二つの属性の2項関係を満たす全てのタプルの組合せの集合である。
誤り。これは「結合(Join)」に関する説明です。
エ: 二つの関係における,それぞれのタプルの全ての組合せの集合である。
正しい。これが直積(Cartesian product)の定義に該当します。
【答え】
エ: 二つの関係における,それぞれのタプルの全ての組合せの集合である。
出典:令和2年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問9