令和2年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問11
2025年6月30日
【問題11】
トランザクションの直列化可能性(serializability)の説明はどれか。
2相コミットが可能であり,複数のトランザクションを同時実行できる。
隔離性水準が低い状態であり,トランザクション間の干渉が起こり得る。
複数のトランザクションが,一つずつ順にスケジュールされて実行される。
複数のトランザクションが同時実行された結果と,逐次実行された結果とが同じになる。
【解説】
ア: 2相コミットが可能であり,複数のトランザクションを同時実行できる。
誤り。2相コミットはトランザクションのコミットプロトコルの一つであり,直列化可能性の説明ではありません。
イ: 隔離性水準が低い状態であり,トランザクション間の干渉が起こり得る。
誤り。隔離性が低い状態は直列化可能性とは対照的な状態です。
ウ: 複数のトランザクションが,一つずつ順にスケジュールされて実行される。
誤り。直列化可能性は逐次実行そのものではなく,その結果が逐次実行と同等であることを指します。
エ: 複数のトランザクションが同時実行された結果と,逐次実行された結果とが同じになる。
正しい。直列化可能性(serializability)は,トランザクションの実行結果が逐次実行と同一であることを保証する性質を指します。
【答え】
エ: 複数のトランザクションが同時実行された結果と,逐次実行された結果とが同じになる。
出典:令和2年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問11