令和2年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問13
2025年6月30日
【問題13】
ハッシュ方式によるデータ格納方法の説明はどれか。
レコードの特定のデータ項目の値が論理的に関連したレコードを,同一ブロック又はできる限り隣接したブロックに格納する。
レコードの特定のデータ項目の値に対応した子レコード同士を,ポインタで鎖状に連結して格納する。
レコードの特定のデータ項目の値の順序を保持して,中間ノードとリーフノードの平衡木構造のブロックを作り,リーフブロックにレコード格納位置へのポインタを格納する。
レコードの特定のデータ項目の値を引数とした関数の結果に従って決められたレコード格納場所に格納する。
【解説】
ア: レコードの特定のデータ項目の値が論理的に関連したレコードを,同一ブロック又はできる限り隣接したブロックに格納する。
誤り。これはクラスタリングの説明に近いですが、ハッシュ方式ではありません。
イ: レコードの特定のデータ項目の値に対応した子レコード同士を,ポインタで鎖状に連結して格納する。
誤り。これはリンクリストなどのデータ構造の説明に近く、ハッシュ方式ではありません。
ウ: レコードの特定のデータ項目の値の順序を保持して,中間ノードとリーフノードの平衡木構造のブロックを作り,リーフブロックにレコード格納位置へのポインタを格納する。
誤り。これはB木(またはB+木)の説明であり、ハッシュ方式ではありません。
エ: レコードの特定のデータ項目の値を引数とした関数の結果に従って決められたレコード格納場所に格納する。
正しい。ハッシュ方式では、データ項目の値をハッシュ関数に入力し、その結果に基づいて格納場所を決定します。
【答え】
エ: レコードの特定のデータ項目の値を引数とした関数の結果に従って決められたレコード格納場所に格納する。
出典:令和2年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問13