令和2年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問18
2025年6月30日
【問題18】
分散型DBMSにおいて,二つのデータベースサイトの表で結合を行う場合,どちらか一方の表をもう一方のデータベースサイトに送る必要がある。その際,表の結合に必要な列値だけを送り,結合に成功した結果を元のデータベースサイトに転送して,最終的な結合を行う方式はどれか。
【解説】
ア: 入れ子ループ法
誤り。入れ子ループ法は二つのテーブルをネストして全ての組み合わせを比較する手法であり,データの転送を効率化するセミジョイン法とは異なります。
イ: セミジョイン法
正しい。セミジョイン法は,結合に必要な列値だけを転送し,その結果を利用して効率的に結合を行う手法です。データ転送量を削減することが目的です。
ウ: ハッシュセミジョイン法
誤り。ハッシュセミジョイン法は特定のハッシュを利用する手法ですが,本問の記述は一般的なセミジョイン法を指しています。
エ: マージジョイン法
誤り。マージジョイン法は,結合条件に基づいてソートされたデータをマージする手法であり,データ転送に焦点を当てていません。
出典:令和2年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問18