令和3年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問5
2025年6月30日
【問題5】
第1正規形から第5正規形までの正規化に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正規形にする分解は全て関数従属性が保存される。
正規形にする分解は全て情報無損失の分解である。
第3正規形への分解では、情報無損失かつ関数従属性が保存される。
第4正規形から第5正規形への分解は自明な多値従属性が保存される分解である。
【解説】
ア: 正規形にする分解は全て関数従属性が保存される。
誤り。正規化の過程で、関数従属性が全て保存されるのは第3正規形までです。第4正規形以降の分解では、関数従属性が保存されない場合があります。
イ: 正規形にする分解は全て情報無損失の分解である。
誤り。正規化の理論に基づく分解は情報無損失分解となりますが、正しい手順に従わない分解では情報損失が発生する可能性があります。
ウ: 第3正規形への分解では、情報無損失かつ関数従属性が保存される。
正しい。第3正規形への分解では、情報無損失であり、かつ関数従属性も保存されます。
エ: 第4正規形から第5正規形への分解は自明な多値従属性が保存される分解である。
誤り。第4正規形から第5正規形への分解では、多値従属性ではなく結合従属性に着目します。したがって、この記述は適切ではありません。
【答え】
ウ: 第3正規形への分解では、情報無損失かつ関数従属性が保存される。
出典:令和3年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問5