令和4年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問5
2025年6月30日
【問題5】
第2正規形である関係 R が、第3正規形でもあるための条件として、適切なものはどれか。
任意の関数従属 A → B に関して、B は非キー属性である。
【解説】
第2正規形 (2NF) の定義
第2正規形は、以下の条件を満たす関係です:
- 第1正規形であること。
- 主キー以外の属性が、部分的な関数従属を持たないこと。
第3正規形 (3NF) の定義
第3正規形は、第2正規形の条件を満たし、かつ以下を満たす必要があります:
推移的関数従属とは、A → B、B → C のとき、A → C が成立し、C が主キーに含まれない属性である場合を指します。
選択肢の検討
ア: いかなる部分従属性も成立しない。
誤り。これは第2正規形の条件の一部に該当しますが、第3正規形の条件ではありません。
イ: 推移的関数従属性が存在しない。
正しい。第3正規形の条件そのものを表しています。
ウ: 属性の定義域が原子定義域である。
誤り。これは第1正規形の条件に該当します。
エ: 任意の関数従属 A → B に関して、B は非キー属性である。
誤り。この説明は部分的に正しいものの、第3正規形の完全な条件を表していません。
出典:令和4年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問5