令和4年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問16
2025年6月30日
【問題16】
ビッグデータの処理に使用されるCEP(複合イベント処理)に関する記述として、適切なものはどれか。
多次元データベースを構築することによって,集計及び分析を行う方式である。
データ更新時に更新前のデータを保持することによって,同時実行制御を行う方式である。
分散データベースシステムにおけるトランザクションを実現する方式である。
連続して発生するデータに対し,あらかじめ規定した条件に合致する場合に実行される処理を実装する方式である。
【解説】
ア: 多次元データベースを構築することによって,集計及び分析を行う方式である。
誤り。これはOLAP(オンライン分析処理)に関する記述であり、CEPの説明ではありません。
イ: データ更新時に更新前のデータを保持することによって,同時実行制御を行う方式である。
誤り。これはトランザクション管理に関する記述であり、CEPには該当しません。
ウ: 分散データベースシステムにおけるトランザクションを実現する方式である。
誤り。これは分散データベースのトランザクション処理に関する記述です。
エ: 連続して発生するデータに対し,あらかじめ規定した条件に合致する場合に実行される処理を実装する方式である。
正しい。CEP(Complex Event Processing: 複合イベント処理)は、リアルタイムデータストリームを解析し、特定の条件やパターンに基づいてイベントを検知し、それに応じたアクションを実行する技術です。これにより、リアルタイム性が求められるシステムで効率的なデータ処理が可能になります。
【答え】
エ: 連続して発生するデータに対し,あらかじめ規定した条件に合致する場合に実行される処理を実装する方式である。
出典:令和4年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問16