令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問16
2025年6月30日
【問題16】
トランザクションの隔離性水準を高めたとき、不整合なデータを読み込むトランザクション数と、単位時間に処理できるトランザクション数の傾向として、適切な組合せはどれか。

【解説】
トランザクションの隔離性水準を高める効果
隔離性水準を高めると、トランザクション間の干渉が減り、不整合なデータを読み込むリスクが軽減します。具体的には、以下のような効果が期待されます:
– 不整合なデータを読み込むトランザクション数が減少する。
処理性能への影響
隔離性水準を高めると、データロックや待機時間が増加するため、トランザクションのスループット(単位時間に処理できるトランザクション数)は低下します。
各選択肢の評価:
ア: 増える、増える
→ 隔離性水準を高める場合、不整合なデータを読み込む数が増えることはなく、処理性能も低下するため不適切。
イ: 増える、減る
→ 不整合なデータを読み込む数が増えるのは不適切。
ウ: 減る、増える
→ 隔離性水準を高めると処理性能が低下するため、適切ではありません。
エ: 減る、減る
→ 隔離性水準を高めると、不整合なデータを読み込む数が減少し、処理性能が低下する。正しい組み合わせです。
出典:令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問16