令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問17
2025年6月30日
【問題17】
二つのトランザクション T1 と T2 を並列に実行した結果が、T1 の完了後に T2 を実行した結果、又は T2 の完了後に T1 を実行した結果と等しい場合、このトランザクションスケジュールの性質を何と呼ぶか。
【解説】
一貫性 (ア)
トランザクションの開始前後で、データベースが整合性のある状態を維持する性質。
今回の並列実行結果の整合性とは直接関係がありません。
原子性 (イ)
トランザクションが全て実行されるか、全く実行されないかの性質。
実行順序による結果とは無関係です。
耐久性 (ウ)
一度コミットされたトランザクションの変更が、システム障害後も保持される性質。
実行結果の順序性とは関係がありません。
直列化可能性 (エ)
並列実行したトランザクションが、直列実行した結果と同じになる性質。
この性質は問題文の「T1 の完了後に T2 を実行した結果、又は T2 の完了後に T1 を実行した結果と等しい」と記述されている条件に合致します。
出典:令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問17