令和6年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問16
【問題16】
ビッグデータの処理に使用されるCEP(複合イベント処理)に関する記述として,適切なものはどれか。
多次元データベースを構築することによって,集計及び分析を行う方式である。
データ更新時に更新前のデータを保持することによって,同時実行制御を行う方式である。
分散データベースシステムにおけるトランザクションを実現する方式である。
連続して発生するデータに対し,あらかじめ規定した条件に合致する場合に実行される処理を実装する方式である。
【解説】
CEP(Complex Event Processing)とは
複合イベント処理(CEP)は、リアルタイムに連続的に発生するイベントの流れを監視し、一定の条件やパターンに合致するイベントの組み合わせを検出して、即座に処理を実行する仕組みです。IoTや金融などでの活用が進んでいます。
ア: 多次元データベースを構築することによって,集計及び分析を行う方式である。
誤り。これはOLAP(オンライン分析処理)の説明であり、CEPとは異なります。
イ: データ更新時に更新前のデータを保持することによって,同時実行制御を行う方式である。
誤り。これはMVCC(多版同時実行制御)に関連する内容です。
ウ: 分散データベースシステムにおけるトランザクションを実現する方式である。
誤り。これは分散トランザクション管理の説明であり、CEPとは直接関係しません。
エ: 連続して発生するデータに対し,あらかじめ規定した条件に合致する場合に実行される処理を実装する方式である。
正しい。これはCEPの典型的な説明です。リアルタイムでのパターンマッチや条件判定に基づくアクションが特徴です。
【答え】
エ: 連続して発生するデータに対し,あらかじめ規定した条件に合致する場合に実行される処理を実装する方式である。
出典:令和6年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問16