令和6年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問18
【問題18】
データウェアハウスのメタデータに関する記述のうち,データリネージはどれか。
誰がどのデータを見てよいかを示す情報であり,適切なアクセス制御を目的として設定される。
データが誰によって作られ管理されているかを示す情報であり,データ構造やデータ辞書を見ても意味が分からないときの問合せ先を表す。
データがどこから発生し,どのような変換及び加工を経て,現在の形になったかを示す情報であり,データの生成源の特定又は障害時の影響調査に利用できる。
データ構造がどのように定義されているかを示す情報であり,Webサイトなどに公開して検索できるようにする。
【解説】
ア: 誰がどのデータを見てよいかを示す情報であり,適切なアクセス制御を目的として設定される。
誤り。これはアクセス制御に関する情報であり,データリネージとは関係ありません。
イ: データが誰によって作られ管理されているかを示す情報であり,データ構造やデータ辞書を見ても意味が分からないときの問合せ先を表す。
誤り。これはデータの所有者や管理者に関する情報であり,データリネージではありません。
ウ: データがどこから発生し,どのような変換及び加工を経て,現在の形になったかを示す情報であり,データの生成源の特定又は障害時の影響調査に利用できる。
正しい。データリネージ(Data Lineage)は,データの起源やその変換・加工の履歴を追跡するための情報であり,データの流れや加工過程を明確にするために使われます。
エ: データ構造がどのように定義されているかを示す情報であり,Webサイトなどに公開して検索できるようにする。
誤り。これはデータ構造やスキーマ定義に関する情報であり,データリネージとは異なります。
【答え】
ウ: データがどこから発生し,どのような変換及び加工を経て,現在の形になったかを示す情報であり,データの生成源の特定又は障害時の影響調査に利用できる。
出典:令和6年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問18