令和6年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問20
【問題20】
迷惑メールの検知手法であるベイジアンフィルターの説明はどれか。
信頼できるメール送信元を許可リストに登録しておき,許可リストにないメール送信元からの電子メールは迷惑メールと判定する。
電子メールが正規のメールサーバから送信されていることを検証し,迷惑メールであるかどうかを判定する。
電子メールの第三者中継を許可しているメールサーバを登録したデータベースの掲載情報を基に,迷惑メールであるかどうかを判定する。
利用者が振り分けた迷惑メールと正規のメールから特徴を学習し,迷惑メールであるかどうかを統計的に判定する。
【解説】
ア: 信頼できるメール送信元を許可リストに登録しておき,許可リストにないメール送信元からの電子メールは迷惑メールと判定する。
誤り。これはホワイトリスト方式の説明であり,ベイジアンフィルターとは異なります。
イ: 電子メールが正規のメールサーバから送信されていることを検証し,迷惑メールであるかどうかを判定する。
誤り。これはSPF(Sender Policy Framework)やDKIM(DomainKeys Identified Mail)などのメール認証技術の説明であり,ベイジアンフィルターではありません。
ウ: 電子メールの第三者中継を許可しているメールサーバを登録したデータベースの掲載情報を基に,迷惑メールであるかどうかを判定する。
誤り。これはブラックリスト方式に基づく手法であり,ベイジアンフィルターではありません。
エ: 利用者が振り分けた迷惑メールと正規のメールから特徴を学習し,迷惑メールであるかどうかを統計的に判定する。
正しい。ベイジアンフィルターは,迷惑メールの内容と正規メールの内容を比較し,単語やフレーズの出現確率を基に迷惑メールである可能性を統計的に評価する手法です。
【答え】
エ: 利用者が振り分けた迷惑メールと正規のメールから特徴を学習し,迷惑メールであるかどうかを統計的に判定する。
出典:令和6年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問20