令和6年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問24
【問題24】
組込み機器のソフトウェア開発にプラットフォーム開発を適用する利点として,適切なものはどれか。
機器ごとにソフトウェアを新規に設計するので,最小のコードサイズで最大の性能を実現できる。
機器ごとのハードウェアとソフトウェアの結合テストを不要にできる。
ソフトウェアを複数の異なる機器に共通して利用することが可能になるので,ソフトウェア開発効率を向上できる。
複数の機器に共通のバグが発生したとき,ソフトウェアのプラットフォーム部分をバグの原因から除外できる。
【解説】
ア: 機器ごとにソフトウェアを新規に設計するので,最小のコードサイズで最大の性能を実現できる。
誤り。プラットフォーム開発の目的は、既存のソフトウェア資産を活用し、共通化することで効率化を図ることにあります。この選択肢はプラットフォーム開発の特長とは異なります。
イ: 機器ごとのハードウェアとソフトウェアの結合テストを不要にできる。
誤り。結合テストは依然として必要です。プラットフォーム開発ではテスト工数の削減は期待できますが、完全に不要になるわけではありません。
ウ: ソフトウェアを複数の異なる機器に共通して利用することが可能になるので,ソフトウェア開発効率を向上できる。
正しい。プラットフォーム開発の利点は、ソフトウェアの再利用性を高めることで、複数の異なる機器に共通して利用できる点にあります。これにより、開発効率が向上します。
エ: 複数の機器に共通のバグが発生したとき,ソフトウェアのプラットフォーム部分をバグの原因から除外できる。
誤り。プラットフォーム部分にバグが存在する可能性は依然としてあります。この選択肢は実現困難な内容を述べています。
【答え】
ウ: ソフトウェアを複数の異なる機器に共通して利用することが可能になるので,ソフトウェア開発効率を向上できる。
出典:令和6年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問24