平成22年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問5
【問題5】
“学生は、学期が異なれば同じ授業科目を何度でも履修できる”を適切に表現しているデータモデルはどれか。ここで、モデルの表記法には UML のクラス図を用いる。

【解説】
ア: 学期と学生の間に1対多の関係があり、学生は複数の学期を履修することができます。学期には複数の学生が所属し、学生が履修する授業科目にも1対多の関係が存在します。
誤り。履修の履歴を管理する要素が欠けており、同じ授業科目を何度でも履修できるという要件を完全に表せません。
イ: 学生と学期の間に1対多の関係があり、履修する関係を示すための線引きがあり、学期に関連する授業科目が表示されています。
誤り。学生は1つの学期に複数回履修できるため、この表現は不十分です。
ウ: 学生と学期の間には1対1の関係があり、学生は1学期に1科目を履修することになります。学期には複数の授業科目が対応します。
誤り。学生が同じ科目を何度でも履修できるという要件が反映されていません。
エ: 学生と学期の間に多対多の関係があり、学生は複数の学期を履修できます。学期には複数の学生が対応しており、学期の履修を多対多の関係で表現しています。
正しい。学生は異なる学期で同じ授業科目を何度でも履修できるという要件を、UMLのクラス図で適切に表現しています。
【答え】
エ: 学生と学期の間に多対多の関係があり、学生は複数の学期を履修できます。学期には複数の学生が対応しており、履修を多対多の関係で表現しています。
出典:平成22年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問5