平成21年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問8
【問題8】
和集合である関係 R と S がある。R ∩ S と等しいものはどれか。ここで、- は差演算、∩ は共通集合演算を示す。
【解説】
和両立(union compatible)とは、2つの関係が同じ次数(属性数)を持ち、対応する属性のドメイン(値の型・範囲)が一致している状態を指します。この条件下で、集合演算のうち、差演算(−)と共通集合演算(∩)を適用する際の関係性を考えます。
ア: R – (R – S)
正しい。この式は、RからR – Sを差し引くことで、RとSの共通部分(R∩S)を得ることができます。
イ: R – (S – R)
誤り。この式は、RからS – Rを差し引くもので、RとSの共通部分を得るものではありません。
ウ: (R – S) – (S – R)
誤り。この式は、R – SからS – Rを差し引くもので、RとSの共通部分を得るものではありません。
エ: S – (R – S)
誤り。この式は、SからR – Sを差し引くもので、RとSの共通部分を得るものではありません。
出典:平成21年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問8