令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問23
2025年6月30日
【問題23】
キャパシティプランニングの目的の一つに関する記述のうち,最も適切なものはどれか。
応答時間に最も影響があるボトルネックだけに着目して,適切な変更を行うことによって,そのボトルネックの影響を低減又は排除することである。
システムの現在の応答時間を調査して,長期的に監視することによって,将来を含めて応答時間を維持することである。
ソフトウェアとハードウェアをチューニングして,現状の処理能力を最大限に引き出して,スループットを向上させることである。
パフォーマンスの問題はリソースの過剰使用によって発生するので,特定のリソースの有効利用を向上させることである。
【解説】
ア: 応答時間に最も影響があるボトルネックだけに着目して,適切な変更を行うことによって,そのボトルネックの影響を低減又は排除することである。
誤り。キャパシティプランニングは特定のボトルネックへの対処ではなく,システム全体のリソース管理を長期的に計画することを目的とします。
イ: システムの現在の応答時間を調査して,長期的に監視することによって,将来を含めて応答時間を維持することである。
正しい。キャパシティプランニングの目的の一つは,現在および将来のシステム要求に対応するためのリソースの計画と管理です。
ウ: ソフトウェアとハードウェアをチューニングして,現状の処理能力を最大限に引き出して,スループットを向上させることである。
誤り。これはチューニングやパフォーマンス最適化の説明であり,キャパシティプランニングとは異なります。
エ: パフォーマンスの問題はリソースの過剰使用によって発生するので,特定のリソースの有効利用を向上させることである。
誤り。リソースの有効利用はキャパシティプランニングの一部として考えられますが,これだけではその全体的な目的を説明していません。
【答え】
イ: システムの現在の応答時間を調査して,長期的に監視することによって,将来を含めて応答時間を維持することである。
出典:令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問23