平成31年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問8
2025年6月30日
【問題8】
第3正規形において存在する可能性のある関数従属はどれか。
候補キーの真部分集合から他の候補キーの真部分集合への関数従属
候補キーの真部分集合から非キー属性への関数従属
【解説】
第3正規形(3NF)では、以下の条件を満たす必要があります:
- 第1正規形:すべての属性が単一の値を持つ。
- 第2正規形:部分関数従属が存在しない(すべての非キー属性が主キー全体に完全関数従属する)。
- 第3正規形:推移的関数従属が存在しない(非キー属性が他の非キー属性を決定しない)。
ア: 候補キーから繰返し属性への関数従属
誤り。繰返し属性は第1正規形で排除されるべきであり、第3正規形では存在しません。
イ: 候補キーの真部分集合から他の候補キーの真部分集合への関数従属
正しい。第3正規形では、候補キーの真部分集合(部分キー)から他の候補キーの真部分集合への関数従属が存在する可能性があります。これは、ボイス・コッド正規形(BCNF)では解消されますが、第3正規形では許容されます。
ウ: 候補キーの真部分集合から非キー属性への関数従属
誤り。これは部分関数従属であり、第2正規形で排除されるべきです。
エ: 非キー属性から他の非キー属性への関数従属
誤り。これは推移的関数従属であり、第3正規形で排除されるべきです。
【答え】
イ: 候補キーの真部分集合から他の候補キーの真部分集合への関数従属
出典:平成31年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問8