平成31年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問12
【問題12】
和両立である関係 R と S がある。R ∩ S と等しいものはどれか。ここで、- は差演算、∩ は共通集合演算を表す。
【解説】
集合演算における R ∩ S は、「R と S の両方に含まれる要素の集合」を意味します。これに対応する差演算の形を考えると、以下のようになります。
ア: R – (R – S)
正しい。R – (R – S) の意味は「R から R に存在するが S に存在しない要素を除く」です。結果として、R と S の共通部分である R ∩ S を表します。
イ: R – (S – R)
誤り。S – R は S に存在するが R に存在しない要素を意味します。したがって、R – (S – R) は R のみに存在する要素と R ∩ S の要素を含むため、R ∩ S と一致しません。
ウ: (R – S) – (S – R)
誤り。この式は、R にのみ存在する要素と S にのみ存在する要素を取り除いた結果を示します。これでは R ∩ S を表現できません。
エ: S – (R – S)
誤り。この式は、S から R に存在するが S に存在しない要素を取り除いた結果を示します。これも R ∩ S と一致しません。
出典:平成31年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問12