平成30年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問4
2025年6月30日
【問題4】
第2正規形である関係Rが,第3正規形でもあるための条件として,適切なものはどれか。
任意の関数従属 A→B に関して,Bは非キー属性である。
【解説】
正規形の定義に基づき、それぞれの条件を検討します。
1. 第2正規形(2NF)
– 主キー以外の属性が、主キーの部分属性に関数従属していない。
– 属性の定義域が原子値である。
2. 第3正規形(3NF)
– 第2正規形を満たしている。
– 主キー以外の属性に対して推移的関数従属が存在しない(非キー属性は他の非キー属性に関数従属しない)。
選択肢の検討
- ア: いかなる部分従属性も成立しない。
誤り。これは第2正規形の条件です。第3正規形では推移的従属性の排除が条件となります。
- イ: 推移的関数従属性が存在しない。
正しい。推移的従属性が存在しないことが第3正規形を満たすための条件です。
- ウ: 属性の定義域が原子定義域である。
誤り。これは第1正規形の条件です。
- エ: 任意の関数従属 A→B に関して,Bは非キー属性である。
誤り。これは完全性の説明に近いですが、第3正規形の直接的な条件ではありません。
出典:平成30年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問4