平成29年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問1
2025年6月30日
【問題1】
データベースの3層スキーマアーキテクチャに関する記述として、適切なものはどれか。
概念スキーマは、内部スキーマと外部スキーマの間に位置し、エンティティやデータ項目相互の関係に関する情報をもつ。
外部スキーマは、概念スキーマをコンピュータ上に具体的に実現させるための記述であり、データベースに対して、ただ一つ存在する。
サブスキーマは、複数のデータベースを結合した内部スキーマの一部を表す。
内部スキーマは、個々のプログラム又はユーザの立場から見たデータベースの記述である。
【解説】
ア: 概念スキーマは、内部スキーマと外部スキーマの間に位置し、エンティティやデータ項目相互の関係に関する情報をもつ。
正しい。概念スキーマはデータベースの論理構造を表し、外部スキーマと内部スキーマの橋渡しをします。
イ: 外部スキーマは、概念スキーマをコンピュータ上に具体的に実現させるための記述であり、データベースに対して、ただ一つ存在する。
誤り。外部スキーマは、特定のアプリケーションやユーザがデータベースをどのように見るかを定義し、複数存在することができます。
ウ: サブスキーマは、複数のデータベースを結合した内部スキーマの一部を表す。
誤り。サブスキーマは外部スキーマの一種であり、内部スキーマの一部ではありません。
エ: 内部スキーマは、個々のプログラム又はユーザの立場から見たデータベースの記述である。
誤り。内部スキーマはデータの物理的な記録方法や格納方法を定義するもので、ユーザの立場から見た記述ではありません。
【答え】
ア: 概念スキーマは、内部スキーマと外部スキーマの間に位置し、エンティティやデータ項目相互の関係に関する情報をもつ。
出典:平成29年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問1