平成28年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問22
【問題22】
RAID方式のうち,ストライピングの単位をアクセスの単位であるブロックとし,書込み時のボトルネック解消のためにパリティ情報を異なる磁気ディスクに分散して格納するものはどれか。
【解説】
RAID (Redundant Array of Independent Disks) は複数のディスクを組み合わせて,性能向上や信頼性向上を図る技術です。
RAIDの種類と特徴
- RAID 0: ストライピングのみを行い,データを複数のディスクに分散して格納します。信頼性の向上はなく,冗長性もありません。
- RAID 3: バイト単位のストライピングを行い,専用のパリティディスクを用います。パリティの書き込みがボトルネックになるため,性能面で制約があります。
- RAID 4: ブロック単位のストライピングを行い,専用のパリティディスクを用います。この方式もパリティディスクへの書き込みが集中するため,ボトルネックが発生します。
- RAID 5: ブロック単位のストライピングを行い,パリティ情報を各ディスクに分散して格納します。これにより,パリティ書き込み時のボトルネックが解消されます。
選択肢の検証
ア: RAID 0
誤り。RAID 0 はパリティ情報を使用せず,冗長性がありません。
イ: RAID 3
誤り。RAID 3 は専用のパリティディスクを使用するため,ボトルネックが発生します。
ウ: RAID 4
誤り。RAID 4 も専用のパリティディスクを使用するため,パリティディスクへの書き込みが集中し,ボトルネックが発生します。
エ: RAID 5
正しい。RAID 5 はパリティ情報を各ディスクに分散して格納するため,書き込み時のボトルネックを解消します。
出典:平成28年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問22