平成27年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問24
【問題24】
アーキテクチャパターンのうち,ブローカの説明はどれか。
機能の中核部分と拡張部分を分離して,変更要求に対する拡張性を向上させる。
データストリームに対する一連の処理を,容易に追加又は削除できるように分割して,段階的に実施する。
データの管理,利用者への情報表示,利用者からの入力と制御の三つのコンポーネントで GUI システムを構成して,表示部分の変更に対して柔軟に対応する。
分散環境において,サービスの登録,検索,メッセージのやり取りを行い,クライアントとサーバの相互依存性を弱める。
【解説】
ア: 機能の中核部分と拡張部分を分離して,変更要求に対する拡張性を向上させる。
誤り。これはマイクロカーネルパターンの説明であり,ブローカとは異なります。
イ: データストリームに対する一連の処理を,容易に追加又は削除できるように分割して,段階的に実施する。
誤り。これはパイプ&フィルタパターンの説明であり,ブローカではありません。
ウ: データの管理,利用者への情報表示,利用者からの入力と制御の三つのコンポーネントで GUI システムを構成して,表示部分の変更に対して柔軟に対応する。
誤り。これは MVC(Model-View-Controller)パターンの説明です。
エ: 分散環境において,サービスの登録,検索,メッセージのやり取りを行い,クライアントとサーバの相互依存性を弱める。
正しい。これはブローカ(Broker)パターンの説明であり,分散環境でクライアントとサーバの関係を疎結合にするための手法です。
【答え】
エ: 分散環境において,サービスの登録,検索,メッセージのやり取りを行い,クライアントとサーバの相互依存性を弱める。
出典:平成27年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問24