平成24年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問23
【問題23】
分散処理システムにおける障害透明性(透過性)の説明として,適切なものはどれか。
管理者は,システム全体の状況を常に把握でき,システムを構成する個々のコンピュータで起きた障害をリアルタイムに知ることができること
個々のコンピュータでの障害がシステム全体に影響を及ぼすことを防ぐために,データは1か所に集中した管理をすること
どのコンピュータで障害が起きてもすぐ対処できるように,均一なシステムとなっていること
利用者は,システムに障害が起きていることを意識せずに,システムを利用できること
【解説】
ア: 管理者は,システム全体の状況を常に把握でき,システムを構成する個々のコンピュータで起きた障害をリアルタイムに知ることができること
誤り。これは管理者向けの監視システムの説明であり、障害透明性とは関係ありません。
イ: 個々のコンピュータでの障害がシステム全体に影響を及ぼすことを防ぐために,データは1か所に集中した管理をすること
誤り。これは集中管理の特徴を述べたものであり、分散処理システムの障害透明性とは異なります。
ウ: どのコンピュータで障害が起きてもすぐ対処できるように,均一なシステムとなっていること
誤り。これは均一性や障害対処に関する説明であり、透明性を利用者に提供することには触れていません。
エ: 利用者は,システムに障害が起きていることを意識せずに,システムを利用できること
正しい。障害透明性(透過性)とは、システムに障害が発生しても利用者がその障害を意識することなく、通常通り利用できる特性を指します。
【答え】
エ: 利用者は,システムに障害が起きていることを意識せずに,システムを利用できること
出典:平成24年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問23